惑星ソラリア
社会的ひきこもりから自由になるための思索と実践の日々
「Bloody Smile」
Bloody Smile

波の音がかすかに響く 月あかりの浜辺
世界が死に絶えたような静寂の中
二人は愛を交わした

口づけて 溶けあって 魂の奥まで
愛してる と君が囁いた瞬間
僕は蒼い刃を振りかぶり 君に突き立てた
君は微笑っている 血を流しながら
生命の残り灯を 残酷に吸い取られながら

微笑っている 微笑っている
透き通るような笑顔で
今にも消え去りそうな 儚げな微笑みで

僕は何度も何度も刃を突き立てる
涙を流しながら

君の全てが赤く染まり ――そして消えた
愛は確かにそこにあった
永遠がそこに 凝結した

僕は夜空を見上げた
永遠を手に入れた君を 羨ましく思いながら

君の血でまみれた肉体を 月が白く照らす
刃を握り締め 歪んだ笑いを洩らす
確かに掴んだ愛を 壊した快楽に
君の生命を奪った 愉悦に

切望する 旅立ちたいと
永遠の夜空へ

日が昇り 沈み 闇が訪れる
気配に僕は振り向く

――変わらぬ笑顔で 君が立っていた

2005.04.25 03:24 a.m.

「交感」
「交感」

 深夜に交わされるメール。
「私、また手首切っちゃった」
「僕も今切ったところ」
「本当? 傷、見せて。私も送るから」
 少女の赤い手首と少年の血の流れる腕が、電波に乗って交換される。

 病棟で少女は携帯を取り出して。
「久しぶり。実は入院させられちゃって。病院の人に特別に許可もらってメールしてるんだ」
「連絡がないから死んじゃったのかと焦ってたよ」
「ここの暮らし、最悪。リスカもできないし、すごい鬱」
「逃げ出したいなら手助けするよ」
「本当? 遠いのに、大丈夫?」
「平気だって。病院の場所教えて」

 病院から抜け出して、行き着いた海辺の廃屋。
 少年が用意した、二人分の剃刀。
 二人は深く手首を切って、流れる血を絡みつかせた。
 そして交互に互いの腕を切ってゆく。
 時には自らを傷つけて。
 腕だけで飽き足らなくなった二人は、衣服を裂いて、全身を。
 無数の切り傷。二人分の笑顔。血が二人の白い躰を濡らして。
 破れた屋根から、月が蒼白く照らし。
 少年と少女は、安らかに眠りについた。


2003.10.08

「多重人格」
「多重人格」
aria

……何べん言やわかんだよ。
「あのね、僕が貴方と詩うのはお前のことじゃねーんだよ。
 俺の女神は、君じゃねえ。
 わかったらとっとと消えろ」
殴られ蹴られ赫いアザの出来た裸の女は、黙って背を向けた。
僕は白い背中にナイフで傷痕のARTを描く。
コールが鳴る。
「パトロネス様からだ。
 あんたは俺に貢ぐ額が少なすぎるからな。
 ビジュアルロッカーは金のかかる商売なんだよ。
 小市民がいっぱしの彼女面するな」
言い置いて保留中の電話をとる。
「わかった。すぐ行くぜ、女王様」

FXXKは激しく。
余韻の後戯を受けながら、QUEENはメンソールの煙を吐いて。
「わたしのプリンス……アリア好きよ、食べちゃいたいわ」
「もうたっぷりと召し上がられましたでしょう、まだ足りませんか?」
「ええ、本当にあなたのすべてを支配したい……」
「僕はあなたの忠実な下僕ですよ、金銭で飼われた、ね」
「政治家の妻なんて捨てて、あなたとかけおちできたら……」
「本気? どうやって稼ぐの、ずっと箱入りだったあなたが。
 お金があるからこそできる火遊びですよ、重々承知でしょう?」
「そう、ね……」
そして女はいつもの封筒を。
俺とのSEXに百万の値をつけるパトロネス。
奴隷にもなろうというもの。


「いい子にしてたかい……」
地下室の錠を開ける。
裸の幼女が一人。
スクリーンにはエンドレスの少女アニメとスプラッタ。
左にはFANCYな乙女の棚、右には髑髏と十字架とART。
全ての歯を抜かれ、口舌奉仕に適した薔薇色の唇。
開発済みの3つのHOLE。
あどけない、いとけない、僕の観用少女。

――――――――

「例のレコーディングの件だが」
「……条件は?」
「絶対服従」
言うなり彼は僕を貫いた。
もう慣れた行為。それでも痛みと悲鳴は怺えることができなくて。
インディーズレーベルの若社長。
美貌に惹かれるというならなんだってしてやるさ。
律動が脳天まで突き刺さる。
二人で達して、ベッドサイド。
「メジャーデビューしても……」
「ああ、恩は忘れねえ」
「愛してるか?」
「愛しているよ……」

――――――――

夜空。
天に召された私の女神よ……!


2003.06.10

「Snowy Seaside」
Snowy Seaside

深夜の新宿
日本海へゆきたくて タクシーに乗った
白い靄のかかる浜辺の早朝
私は運転手に抱かれたわ
不足運賃は からだで払うと決めてたの

港に歩く
雪のしんしんと降り注ぐ海は とても綺麗
バッグから詩集を取り出して 夜になるのを待った

私はいつ死んでもいいの
もう 帰る場所はないから
居場所は奪われたから
彼の隣の席は もうあの子のものだから

夜の闇が訪れた
わたしはうまれたままの姿で ゆっくりと歩き出す
しんしん しんしん …………
心地よく 雪は私を冷やしてくれる

足の先が 海の水に触れた
ためらわず 歩を進める
やがて海水は 私の乳房をなでた

そのまま 雪に降られるまま
じっと意識が失われるのを待つ
瞳を閉じて また歩み続ける
どこまでも どこまでも
この世の彼方の世界まで

2003.04.11

「Secret Diary」
Secret Diary

彼の名前をノートの端から端まで書いて
それでもまだ足りないの
あふれるこの想いを
どうやったらうまく伝えられるのかしら
ねえ 神様教えて

授業中も 休み時間も
気づけば彼のことばかり見てる
その 友達にはしゃいで見せる笑顔を
わたしに向けてはくれないの?
うつむいて 恥ずかしがって
想いはいつも空回り
偶然二人きりになれても逃げ出しちゃうし
ばかなわたし……
恋の神様も呆れちゃうよね

いいの わたし 綺麗じゃないし
気づいてくれなくたっていい
ずっと あなたを想っているから
それでいい それで……

2003.04.04

「魔の誘惑」
「魔の誘惑」

より美しく在れるのならば
この左肩の片翼を捧げよう
お前の言葉に隷従もしよう
せいぜいわれを愛玩するが良い

紫の毒薬の杯を傾けて
両腕をお前の鎖に委ねる
お前はこともなく心臓をえぐり取る
われの魂は永久に囚われた

殺戮の血に両手を染め
愛の営みに涙を流し
われは飛ぶ 彼岸へと
お前のけして届かぬ 快楽の極みへ

光がわが身を照らす
忌むべき光は全身を痛みで満たし
白き翼と黒き翼が生えていた
それでもわれはお前のもの 消えよう ともに

2003.04.02

「切望」
「切望」

闇夜に月がそっと明かりを添えて
声にならぬ想いは蒼穹に喘ぎ
ちりばめられた星々の海に沈む
天使のささやきは濃霧に染められて

深緑の樹々は冷たい風に啼く
密生した下生えはさざなみを奏で
銀の横笛を吹く詩人の涙は
貴方の吐息には届かない

断崖に打ちつける波濤のざわめきが
涙の海を渡る一羽の鳥をおびやかし
紫色の羽根は舞い落ちて
遥かな追憶は水平線の闇の向こう

時を翔けて青い薔薇は散り
貴方の過去と交差して血を流す
雨の降りしきる中で時は止まり
切望は叶わぬまま永遠へ刻まれる

2002.11.07

「at night of the storm」 (全英詩)
at night of the storm
written by mizuki kazahaya

at night of the storm i want walking in the rain.
i seek light of your home.
please hold me tight.
please tell me your tender voice.
i am down so much and can not moving anyway.
i am bleeding.
never want to die.
just i fear living on the world.

holding red wrist i am looking for the longing for your memory.
rain cools my body again and again.
but i never give up until i see your memory again.
until i say hello to you, to your soul of once.

you love rose.
you love rose only.
so i... i am to be a little sheep.
you are a messiah for me.

i wish crucifixion for you smiling.
please die with me.
please die with me.
within roses wrapping you and me.

you said that i am an angel.
that's true. my left shoulder has a bloody wing.
i am fallin' angel...
almost i can not come back to heaven.
my only wish is to be killed by you.
into eternal darkness of nothing please sink me.
kill me...
kill me i may you.

tears stream down into black rose.
lightening sounds and lights my face pale.

i shall bloom bloody flower by diving.

"why must i live?"
"you may die to set you free."

"do you love me?"
"yes, i love you. i help you anytime you need."

by flowing tears and blood, let's dye the world all white.

tears stream down into blue rose.
it let sleep miracle and stop the time flowing.

vanish me.
vanish me.
vanish me all.
crucify me to the black cross.
you are blue. blue rose.
by the knife null you stab me stab my heart.

i am happy.
i am free.
i am nothing.
coming back to nothing.

at the world that has nothing once i throw away my soul and i vanish.
thank you so much. thanks. thanks!
and good bye eternally.

you... be happy. forgetting our memory.
i have tired so much. and don't want to be hurt.
sorry. i... already dead.
live! alive your world tenderly.

within rainning i vanished at the night of the storm.


2002.10.02

和訳(直訳)は以下。

[続きを読む...]
「Bleeding」
Bleeding
Lyrics:aria

手首を深く切って
肘まで流れる血の描像を
写真に撮ってメールで送るの
傷つけるより 傷つく方がいい
心配されたい 最低な私だから

涙なんか流れない
流れるのは真紅の血
痛みなんか感じない
感じるのは心の傷み

双腕はすでに傷の嵐
胸の谷間と 額には
堕天の証の 逆さ十字

貴方は私を 天使と呼んだ
それは本当 私の左肩には
見えない片翼がついている
流れた血で 黒く染まった

もう天には帰れない
私のたった一つの望みは
貴方に…… 殺されること
永遠の無の暗黒に
どうか私を沈めて下さい

私は人を不幸にします

消して下さい
消して下さい
私の 存在を消して
すべてを否定して
闇に 私を捧げて

薔薇の香りが 貴方を包む
貴方はBLUE BLUE ROSE
存在しない刃で
私の心臓を突き刺してくれた

しあわせです
しあわせです
I am free
I am nothing
虚無へと
私は還る

かつて何物も存在しなかった世界で
魂を捨て
私は消えた

貴方に 深く感謝します
ありがとう
ありがとう
ありがとう……

そしてさよなら 永遠に


2002.08.10

「涙 〜 Tears and Roses 〜」
「涙 〜 Tears and Roses 〜」
aria

涙が流れる
黒い薔薇に
青年の悲しみは
生命を眠らせて
時を止める

降りしきる雨の中、
飛び降りて血の花を咲かせよう

虚ろな眼をして、
無感動に横たわる
雷の音が響く
蒼白く、横顔が
稲妻に照らされる

Why must I live?
You may die to set you free.

Do you love me?
Yes, I love you.
I help you anytime you need.

I wanna die...
Help me, anyone!
Just now come here, please!

左手の手首が
いま朱く染まっている

流れる涙と織り混ぜて
世界を白く染め上げよう

涙が流れる
青い薔薇に
青年の悲しみは
奇跡を眠らせて
時を止める


2002.07.16



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プロフィール

風早 瑞樹

Author:風早 瑞樹

HN変更しました。
結局はこの名でずっと認知されているので。
(以前の名義は「Amethyst」)

基本:
千葉県在住。1979.1.11生。
職歴なしの社会的ひきこもり
精神科通院中。病名は不明。
基本は「鬱」で「軽躁」「PD」も。
概ね異性愛者(笑)の男性。
県立東○飾高校卒。
某私立大学哲学科4年次中退。
人格の核は、永遠のSF少年。

略歴:
 幼時より母の信仰する某真光系教団の下で育ち、世俗に無関心で「浮いた」少年時代を過ごす。
 運動音痴だが、中学時代は陸上部に所属。
 高校・大学と文芸サークル等で編集長を務めるが、人間関係の問題で辞める。
 高2で信仰と絶縁。精神的危機から哲学を志す。
 漫画を読み始めたのもこの頃。2002年までコミケには毎回参加。
 遊戯王OCGは弟の影響。
 1999年に20歳で自殺する前提で生きてきたが、踏み切れず。
 自暴自棄ながらもある意味活動的に過ごしていたが、
 とある事件をきっかけに、ほぼ寝たきりの毎日となる。

サイト名の由来:
アイザック・アシモフ『ファウンデーションと地球』他より。
惑星ソラリアは、万事をロボットに任せて他人と会う必要がない「ひきこもりの理想郷」。
ただ、現在の私は少々ひきこもりに否定的。
生活リズムを整え、毎日歩くことから、社会参加へ向けて試行錯誤中。
 
■人生を変えた本
『三惑星連合軍』E.E.スミス
『一九八四年』G.オーウェル
『ヴァリス』P.K.ディック
『高校時代』三田誠広
『真夜中の天使』栗本薫

■人生を変えた音楽
'92年紅白(中1当時)の


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