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「神に愛された青年」
「神に愛された青年」

生きることに疲れきった青年は
雨にうたれて夜の街を彷徨う

街灯もネオンも
青年とは別の世界に属するもの
欲望の巷は
神に愛された青年には無縁の輝き

歩き疲れて
青年は路上に倒れ込む

雨が上がる
人々は蔑みの瞳で
青年を見下す

自分たちが
神の恩寵から外れていることも
知らぬ気に

青年は街を離れて
山嶺へ向かう

嵐の山中に
女神が顕現する

青年は女神の手をとって
跪く

魂の神的本質が遊離する
青年は女神に童貞を捧げる

あたかもこの一瞬のために
生を享けたかのように

女神とともに
青年は街に降臨する

朝の街は光り輝いて
青年を祝福する

人々は石と化して
青年の接吻を受ける

接吻を受けると
石は砕け散る

人々の消えた街並みに
青年は光の名前を授ける

暗黒が街を支配する
巨大な鏡に青年は裸身を映し出す

緑色の光に照らされて
青年は鋭利な刃物で胸を衝く

女神の涙と青年の血が
暗黒を染め上げる

後に残ったのは
全き光と完全な静寂

2000.05.20
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[2000/05/20 00:00] | 詩集 | page top
『生存の条件』
『生存の条件』 PN:芳川 友 2000.05.12 3106字
 女性2人の対話篇。自殺未遂から立ち直る話です。
 湖のシーンは、実際に作者が経験した友人の心遣いを下敷きにしています。
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[2000/05/12 00:00] | 小説集 | page top
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