惑星ソラリア
社会的ひきこもりから自由になるための思索と実践の日々
「気が向かなければやらない」自由
気が向けばやる。気が向かなければ、やらない。
そんな軽いノリでないと何にもできないことに気づいちゃいました、ええ。
だけど世間様はそんなこと許してくれないんだよね。
「約束は守る」「期日は守る」「時間厳守」etc。
これができなきゃ社会人はクビだ。信用問題だ。

だから認知療法でも「毎朝起きて、どんなに気分が落ち込んでいても1日30分散歩する」ってのを課されてたんだけどねぇ。(興が乗ったら2時間散歩、なんてのも禁止)
駄目でした。(感情を記録する)ノートはもっと早い段階で投げ出していたんだけれども、散歩も、一度投げ出したら、なんか外出すらできない有り様になってしまった。
何もできず、何一つ楽しめない。逃げた時特有の罪悪感。まるで懲罰のごとく心に「楽しむ」ことを禁じて。
カウンセリングはキャンセル(逃げ)。医者にも親に薬だけ取りに行ってもらった。
で。まあ、前は「気が向けば」散歩できてたんだから、今後も、断固「気が向いたら行く(逆に言えば、気が向かなかったら行かない)」スタンスは崩さねーぞ、と、吹っ切って(?)昨日はコンビニにジャンプ買いに行くまでに回復した訳です。

11月5日以降、過剰睡眠に突入し、その後も精神的に異常な状態が続いていたので、ブログの更新はできませんでした。ご了承ください、とだけ書くつもりだったのに、なんだかな。

まあサイトの更新なんて「気が向かなきゃやらなくていい」ことの典型だしねぇ。毎日あるいは毎週同じ曜日には読者の期待を裏切らずに更新している大手ブログの中の人たちは偉いですね。
まあ「良質な記事を常に提供し続けなければいけない」圧力に負けて閉鎖するサイトもまた多い訳ですが。
そのあたりは「個人サイト論」でよく語られる事柄な訳で。今さら私が指摘するまでもなく。

そうじゃなくてここで言いたいのは、もっと全般的なもの。
「気が向かなければやらない」自由が担保されていないことは何であれ嫌だ、と。
そういう気分は、今のフリーター、ニート、ひきこもり、と言われている人たちに共通する気分なんじゃないか、と思う訳です。
「就職がこわい」とか「働いたら負けだと思っている」等のフレーズの根幹にあるのは、これじゃないかな、と。
マイペースを崩されたくない、と言い換えてもいい。自分のペースで動きたいのに、社会に出たら、外から要請されるペースに、自分を無理矢理合わせなくてはならない。そんなの嫌だ、と。
自分のままで、自分のスタンスを崩さないままで、世間にも承認される立場で安定したいのに、社会にはそんな場所はどこにもない。ならば、自分は、社会には出ない。気ままなままで、未熟なままで。それが許されないなら、こっちも譲歩するつもりはない、と。
(まぁそこには、エベレストよりも高いプライドと、マリアナ海溝よりも深い自己愛が同居してたりする訳ですが。ああ、あと「低い自己評価」ね)

「なんて傲慢な!」「最近の若い者は辛抱が足らなくていかん」等と思う方はそのままでどうぞ。貴方は十分この社会に適応できている勝ち組です。18歳までに身につけた偏見のコレクションであるところの常識(by アルバート・アインシュタイン)を固く信じて権力者に踊らされていてください。
でも、これはずっと、怠け者でありたいと思ってきた人類がずっと願ってきたことだと思いますよ?「怠けたい」と思わなければ数々の技術的発展はなかった訳ですし。
「勤勉の美徳」なんて、あまりに怠けたがる庶民に業を煮やした権力者が言い出したことです(笑)。「働かざるもの食うべからず」にしても。(あ、「反社会学講座」まだ読んでない。このサイト見つけたからいっか。「弥絵ちゃんちblog」様より)
それを信じて健気にお国を豊かにして下さった先行世代に感謝はいたしますが、自分たちが信じたものと同じものを信じろというのは横暴。
実は、夢見てきた「老後の豊かな暮らし」と同等水準の豊かさを、今の若者は初めから享受してるのに嫉妬してるんじゃないの? と邪推したりして(笑)。

本当は皆、国民の三大義務だの何だのは放り出して、気が向いたことしかやりたくない筈なんです。
NHKの受信料不払いだって、投票率の低下だってその証(いや、この前は例外的に上がりましたが。ってか何で議員の就職活動に乗って、彼らの職を保証するために票を投じるの?こっちは職ないのにw)
国家権力の暴力機関としての警察がなかったら、誰も税金納めないよ?(万人の万人に対する闘争とか、社会契約説とか全部後づけで、元はマフィア的な暴力組織として立ち上がってきた「国家」になんで正当性があるのかね……いや、政治学で習ったけど。いまいち納得いかないw)

えーと、話がそれた(国家については別記事にすべきだったかな)。

逆に言えば「気が向かないこと」を無理矢理やらせる共同幻想が崩れてきてるんだよね。
そこらへんは新聞でもネットでも社会学者の本でも語られまくってるから割愛。
だから今の若者は自分の気分に忠実。あー、過度にコミュニカブルな若者の場合は「仲間内」での気分に忠実。俺は引きこもりだから前者。疲れたら休むことが最優先、みたいな。
「自由には責任が伴う」とか言うけど、結構その議論、前提に無理があるんだよね。「自律的な個人」であるところの「主体的な市民」が「国家と社会の仕組みに充分に通暁した上で」判断し行動する?
そんな理想化された主体なんかイデア界にしか居ないってーの。いるのは遺伝子も育ちも置かれた社会状況もさまざまなサンプルとしての個体だけ。

で、俺の場合を報告すれば。まず「日時指定イベント」が苦手。ていうか無理。
「何月何日の何時に何処で」と決めるやつ。そんなの、外出できるテンションかどうか、当日になってみないと自分でもわからないのに、約束なんかできませんw
だから病院も予約制のところは無理だし、定期的な集まりとかも無理。
コミケとか同人のオンリーイベントも行けなくなったし、コンサートやライブも無理。
毎週のアニメ番組もその時間に寝てる危険性があるからリアルタイムで見てても予約録画(でも別に見返さない。オタク失格)
逆に、そこに行けばいつでも仲間がいる、的な場所ならなんとか。この曜日なら何時でもOK、とかね(そういうのあまりないけど……)
どうしても誰かに会わなくてはいけない時は、ドタキャンの可能性を初めに断っておいてから、当日、待ち合わせられるかどうかを確認する。ないし、気分のよい日に自分から連絡する。それ以外は無理。
(これらは引きこもりが長期化したための付随的症状とくくることもできるけど)

うん、毎日これをやる、なんて初めから無理であったなあ。はっはっは!
でも今の社会がこれでは到底「社会参加」なんてできないなあ!

斎藤環『「負けた」教の信者たち』94頁から引用。
 (略)冷静に予測するなら、二十〜三十年後には、間違いなく「ひきこもり高齢化社会」が到来するだろう。ほとんど社会参加の経験を持たない高齢者の人口が、万単位に及んだ社会。(略)生涯納税せず、年金や健康保険料の支払いもしたことのない高齢者の生活保障や医療費をどうするか。さらに高齢化した両親の死によって増加するであろう、ひきこもり独居老人や、高齢ホームレスへの対策をどうすべきか。

痛快ですね。今の現実への「NO!」を数が具現化した社会。
自殺件数は年々増え続け、オタクは三次元の女に興味をなくし、ひきこもりは何もしないまま高齢化。
この、現実への強い「否定」の意志は、はたして変革への序章となるのか。

こちらを「下流社会」とラベリングして、ますます富を独占してゆく富裕層。弱者切り捨ての法案を次々と可決させてゆく小泉政権。
そのうち暴動とか一揆とか起こりそうだけど。ああ、だから「共謀罪」作るんだっけ?現代の治安維持法w

ん〜、でも、団塊の世代が大量退職したら雇用の構造にも地殻変動が起こるんじゃないかな。
今までみたいながんじがらめなのじゃなくて、ゆるゆる〜っと、楽〜な、雇用形態が一般化すればいいな♪


テーマ:ひきこもり - ジャンル:心と身体



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By 風早 瑞樹



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プロフィール

風早 瑞樹

Author:風早 瑞樹

HN変更しました。
結局はこの名でずっと認知されているので。
(以前の名義は「Amethyst」)

基本:
千葉県在住。1979.1.11生。
職歴なしの社会的ひきこもり
精神科通院中。病名は不明。
基本は「鬱」で「軽躁」「PD」も。
概ね異性愛者(笑)の男性。
県立東○飾高校卒。
某私立大学哲学科4年次中退。
人格の核は、永遠のSF少年。

略歴:
 幼時より母の信仰する某真光系教団の下で育ち、世俗に無関心で「浮いた」少年時代を過ごす。
 運動音痴だが、中学時代は陸上部に所属。
 高校・大学と文芸サークル等で編集長を務めるが、人間関係の問題で辞める。
 高2で信仰と絶縁。精神的危機から哲学を志す。
 漫画を読み始めたのもこの頃。2002年までコミケには毎回参加。
 遊戯王OCGは弟の影響。
 1999年に20歳で自殺する前提で生きてきたが、踏み切れず。
 自暴自棄ながらもある意味活動的に過ごしていたが、
 とある事件をきっかけに、ほぼ寝たきりの毎日となる。

サイト名の由来:
アイザック・アシモフ『ファウンデーションと地球』他より。
惑星ソラリアは、万事をロボットに任せて他人と会う必要がない「ひきこもりの理想郷」。
ただ、現在の私は少々ひきこもりに否定的。
生活リズムを整え、毎日歩くことから、社会参加へ向けて試行錯誤中。
 
■人生を変えた本
『三惑星連合軍』E.E.スミス
『一九八四年』G.オーウェル
『ヴァリス』P.K.ディック
『高校時代』三田誠広
『真夜中の天使』栗本薫

■人生を変えた音楽
'92年紅白(中1当時)の


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