先日ふと購入した『シンギュラリティ・スカイ』(チャールズ・ストルス著、金子浩訳、ハヤカワ文庫SF)。やっぱり俺の原点は翻訳SFの文体だよな、とか思いつつ夢中になって読み進めているのだが(まだ途中なんだけど)。 主人公の姓が「スプリングフィールド」というのは「ネギま!」を思い出して笑った。ちゃんと英国にそういう苗字あるんだね。って脱線w この作品は超光速航行や超光速通信(即時通信)、それに伴う因果律侵犯の問題などがよく出てくる。こういうのすっごく好きなんだよなー(笑)。昔からスペースオペラは好きなんだけど(これも「新感覚スペースオペラ」なんだってさ)、こうしたガジェットを単なる長距離通信・移動手段ではなく、きちんと相対性理論を踏まえた上で、物語の筋にも絡めているところは好感がもてるな。センス・オブ・ワンダーを期待させる大ネタの仄めかし方も上手いし。 ただ説明なしで業界用語(笑)が出てくることもよくあって。大抵は雰囲気で読み飛ばすんだけど、何度か出てきた光円錐、という単語には、見覚えはあるのに概念の意味内容をすっぽりと忘れていたw 悔しかったので入浴中や寝る前の時間などに断片的な記憶を辿って、理解の再構築を試みてみました(^^; ええと、たしか……。時間軸を縦軸にとって(t)、空間軸は次元を一つ落としたxy平面をt軸と垂直に交わるようにとった三次元グラフで描かれる模式図が円錐状になるんだったよな。 それで、まず、時空のある一点(現在の地球がいいかな)にいる観測者から観測可能な時空を光速度の限界から考えてみると。 地球から1光年の距離にある地点からの光は1年かけて地球に届くので、t軸の1年前に対応する空間は地球を中心として半径1光年の球となり、xy平面では円で表される。同様に時間軸に対応する空間(円)をプロットしていくと、円の半径は時間軸の絶対値に比例して大きくなるので、三次元グラフ上で描かれる全体像は、原点を頂点として下に開いた円錐形になる。これが光円錐の名の由来で、光速度の限界のもとで観測可能な(情報が入手可能な)時空とそれ以外の領域を画する境界面を意味していた……はず。 だけど、ものの本を見た記憶では、光円錐は上に開いた形のものをよく見かけた気がするんだよな。それも垂直な形より傾いたものが多かった。ということは時空のある一点から、光(ないし光速度の信号)が到達可能な……あるいは干渉可能な時空を意味しているのかな。傾いているものは……相対論的速度で運動している観測者や、極度に歪んだ時空での観測者の光円錐……かな?(例によって検索せずに書いてるんであまり信用なさらないように;)
あ。なんか訳者あとがきにちゃんとした説明が載ってるし(汗)。引用。
光円錐とは、光速で伝播する信号によって、時空のある特定の点から到達しうる、あるいはその点に到達しうる点からなる集合が形成する超円錐のこと。未来側が未来光円錐、過去側が過去光円錐だ。また光円錐の内側(時間軸方向)を時間的、外側(空間軸方向)を空間的と呼ぶ。
なんとも優雅でグレイトな説明じゃないっすか。俺の考察いらなかったな(笑)。 ということは、上記でまず考察したのは過去光円錐だったわけか。そして原点から対称に上に開いたものが、未来光円錐。なんだか砂時計みたいな形だな。 でも概念は理解し直したのに、本文に出てくる「光円錐」に関する文章はやっぱり意味不明(爆)。意味ねーw
 シンギュラリティ・スカイ テーマ:サイエンス - ジャンル:学問・文化・芸術
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