| mixiでの論争その2 〜レス&反論〜 2006.12.27 |
※前記事「mixiでの論争その1 〜主文・ひきこもりのアジテーション〜 2006.12.27」の続きです。
#以下の青文字がいただいたレス、その後に私の反論となります。
#日本人は基本的に悲観的な国民性なんだと思います
そうですね。日本は、冬寒く、夏暑い国ですからね。 自然の猛威に抗するために、真面目に一致団結をする必要がありましたからね。 ヨーロッパのように、そもそも過ごしやすい気候の中で、自然を従えるという発想にはならず、 諸行無常の悲観的な国民性になった。 それは四季の移ろいを愛でる独特な感性ともなり、 人智の及ばぬものにはただただ敬い、逆らわない態度も育てた。
ただ、そのために「国民が国家を監視する」という考え方がどうも希薄なのが気になります。 日本は市民革命のような形で国家形成をしたことがありませんからね。 一揆にしても明治維新にしても「市民の権利」から出発はせず「お上」温存で、自由民権運動も挫折した。 敗戦後も自分たちで勝ち取った市民権ではないですし。 それがどうしてもあるから、教育現場で「人権」と言っても空疎になってしまう。 憲法は民衆が国家を縛るための「誓約書」という考え方が出てこない。 そもそも教育で「考える」方法を教えない。哲学する力とも言いましょうか。 だから、そうした世界の多様な考え方に触れる前に、受験戦争が嫌になって不登校になり、ひきこもってしまった場合は、確かに「どうしたらいいかわからない」状態になるでしょうね。 そう思うと、やはりひきこもりやニートにとって「知識」はとても大切なものだという気がします。
#社会の仕組みや国家のあり方を批判するのであれば、生活保護を頼ればいい、というのはずるいと思います
生活保護に関して言えば、「ずるい」という批判が出るのは無理もないと思います。 実際に、俺たちはこんなに苦労して働いてんのにあいつらは働きもせず税金で食っていやがって……というのは、世間の代表的な意見と言っていいでしょう。 この「税金で」を「親の金で」に言い換えると、そのままニート批判になりますね。 ただそれは、一般的であるがゆえに、拭いがたい日本社会の「偏見」とも言えます。 これは、生存権を保障する、最後のセーフティーネットなのですから。 自助努力が不可能な人間に「死ね」と言う人はさすがに少ないでしょうが、多くの人が不公平感を感じるという事実は、 「働かざる者食うべからず」という信念が、如何に強く日本人の間に浸透しているかを端的に示していると思われます。
まあ、この文章の目的が、単純に「国家や体制の批判」であれば「生活保護」を口にしたのは、明らかな戦略ミスでしょうね。 ただ、これはあくまでも、ひきこもり・ニートの当事者に届くよう、啓発を目的に書いているので……。 生活保護という選択肢もあるし、それは別に、恥じるような手段でもないんだよ、ということを伝えたかったのです。
#この国に頼って生きていこうとするなら、多少の義務を果たすのは当たり前じゃないですか
いや、むしろ、世界的にみると、国民に義務を課すなどというおこがましい文言を盛っている憲法の方が珍しいのです。 前述した「憲法」の性格からしてもお分かりでしょう。 また、そうした「恩を着せて何かをさせる」関係性そのものに、私は搾取を見ます。 これは親子関係でも国家と個人の関係でも同様です。 むしろ、成人前は原則無償で生活と教育の保障がなされ、 一定の年齢に達した後に属する国家を選択できるシステムが望ましいと考えます。
#私は、頑張った先に得られる幸福を欲しています #困難に立ち向かう道を選んでくださるよう、願っています
頑張った先に幸福を見ることができるのは「希望を持つことができる」時点で既に恵まれた人間です。 それだけ、今は絶望が深い社会であることは、心に留めておいていただけると幸いです。
困難に立ち向かうことが美徳という思い込みも、国家が経済成長のために浸透させたイデオロギーであることも、指摘しておきます。 それを信じて働きづめに働いた挙句、会社や国から切り捨てられた人のいかに多いことか。 人間は怠惰を欲するものです。余暇にこそ素晴らしい芸術が生まれます。 「老後の安定」を夢見るのは何故ですか? この真実に無意識に気づいているからではないですか? それがすでに与えられているひきこもりやニートこそ、人生を活かすチャンスに恵まれているのです。
人間の文明は余暇を増やすために発展するものであり、究極的には全人類が「労働」から解放されるべきだと、私は信じています。
(「mixiでの論争その3 〜直後の感慨&日記〜 2006.12.27」へ続く)
余談。深夜のレスに対して、多少心情吐露の入ったレス。 素敵な意見と言っていただけて、感謝です^^ そして、表題に対する誠実な返答を、ありがとうございます。 そう、「働かないと生きていけないから」。 これが不安の根源なのですね。
私が恵まれているのは自覚しています。 そして、現実が「見えていない」甘ちゃんであることも。 けれど、ひきこもることが「できている」期間に、 最大限「現実に対置する理想を追求する思索を重ねること」が、 いつか社会に出たときに力になるのではないかと……。 そう思っているのです。 人文知の力を過信しすぎですかね?(苦笑) 実際、今の日本では最も軽視されている分野ですし。
ただ、やはりそれとは分けて、現実も見つめないといけませんね。
>ご飯を食べるにも、風呂に入るにも、生活にはお金がいる。それが現実。 そう、そうなんですよ。その仕組み。 すでにそうなっているこの社会の現実。 いったいなぜ、こんなことになってしまったのか。 私はATMもろくに使えない社会的スキル弱者ですが、 本当に、なんで「お金」なんていうものにこの世界は取り込まれてしまっているんだろう? すごく思います。 (柄谷行人氏などがそれを解題してみせてくれはしますが)
時々、わーっと逃げたくなるんです。 ひきこもっているのも苦しいときが多いので。 だけど何処かに「住む」にはお金もいるし書類もいる。 どこまで行ってもそれらは追いかけてくる。 いったい、なんでなんだろう? だから私は、仕組みのできた根源を知りたく思うのです。
>迷惑をかけられる人がいません そうですね‥‥。人の好意にすがって生きていく道というのも、 あまりにも甘く考えすぎたかもしれません。 親類縁者も昔の友も、図々しく連絡を取ろうにも取れない状況はあるでしょう。 また、ジゴロや娼婦や雲水や乞食となろうにも才能は要るでしょうし‥‥。 なんだか、すみません。
>日本にはまだしっかりとしたサポート体制はない >40過ぎて(…)社会に投げ出された時(…)仕事がないのが今の日本社会の現実 そうですね。だからこそ、変えていきたいと願うわけですが。 真っ当なやり方で、手順を踏んで、変えていけるものでしょうか。 マスコミや識者は問題を指摘し処方を提案しますが、 政治家はそれでは動かない。 市民運動を起こしてもそれで変わらない現実もある。 現に、さまざまな悪法が反対を押し切って成立するのが 「当たり前」になってきつつあります。 そして「日本人の常識」的なものが選挙で変わることはまずないでしょう。 ゆっくりと時間をかけて、世代交代や技術の革新などを経て、 社会の常識が変わっていくことはあるとしても。
ただ、それでは「今ここにいる私」が社会に出て行く前には、間に合わない。 時には過激に行動もしないと、絶対に変わらない壁もあるのではないでしょうか。 (あるいは、衝撃的な事件の発生) 「主張には賛成するが、やり方に問題がある。もっと穏当な方法があるはずだ」と言う人は、決して自分では、その「穏当な方法」で行動したりはしない、という話をmixiのどこかで読みました。 もしできるなら、私も「行動する知識人」になりたいものですが……。 現実に干渉できるレベルの知。 そこに辿りつけなかったら、社会的弱者のまま現実に直面しなくてはならないでしょう。 その時どう行動するか。 なるほど、そう考えると、将来が不安になる心理がわかりました。 テーマ:ひきこもり - ジャンル:心と身体
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By 風早 瑞樹
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Author:風早 瑞樹
HN変更しました。 結局はこの名でずっと認知されているので。 (以前の名義は「Amethyst」)
基本: 千葉県在住。1979.1.11生。 職歴なしの社会的ひきこもり。 精神科通院中。病名は不明。 基本は「鬱」で「軽躁」「PD」も。 概ね異性愛者(笑)の男性。 県立東○飾高校卒。 某私立大学哲学科4年次中退。 人格の核は、永遠のSF少年。
略歴: 幼時より母の信仰する某真光系教団の下で育ち、世俗に無関心で「浮いた」少年時代を過ごす。 運動音痴だが、中学時代は陸上部に所属。 高校・大学と文芸サークル等で編集長を務めるが、人間関係の問題で辞める。 高2で信仰と絶縁。精神的危機から哲学を志す。 漫画を読み始めたのもこの頃。2002年までコミケには毎回参加。 遊戯王OCGは弟の影響。 1999年に20歳で自殺する前提で生きてきたが、踏み切れず。 自暴自棄ながらもある意味活動的に過ごしていたが、 とある事件をきっかけに、ほぼ寝たきりの毎日となる。
サイト名の由来: アイザック・アシモフ『ファウンデーションと地球』他より。 惑星ソラリアは、万事をロボットに任せて他人と会う必要がない「ひきこもりの理想郷」。 ただ、現在の私は少々ひきこもりに否定的。 生活リズムを整え、毎日歩くことから、社会参加へ向けて試行錯誤中。 ■人生を変えた本 『三惑星連合軍』E.E.スミス 『一九八四年』G.オーウェル 『ヴァリス』P.K.ディック 『高校時代』三田誠広 『真夜中の天使』栗本薫
■人生を変えた音楽 '92年紅白(中1当時)のX。
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